大分県豊後大野市緒方町大化
清川から竹田方面に向かって国道502より県道634号線に左折。いまやまはし手前を右折(看板あり)
※今山磨崖仏と同じところにあります。
階段状のせまい田圃の上の畦に山際の崖に露出した凝灰岩の表に、龕状に彫りくぼめた中から、浮き出すように未開蓮華を小さな両手で持する観世音菩薩立像1躯は彫出されています。相貌は生々しいほどに実用的で、着衣は厚く袖口の襲が四重に刻まれており、体側から湾曲して両端に出る天衣も形式化が著しく彩色も鮮やかに残っています。江戸末期頃の造顕とみられます。
【参考文献】:大野川
●五十谷観世音菩薩像 像高95cm