村民尊崇の産土の神です。元治元年の大火で旧記・古文書等を消失したので、その由緒等はあきらかではありません。
しかしながら大帯八幡社の社名を記した正和元年(1312年)の棟札が広島県呉市に鎮座する亀山八幡宮に現存する事からその古さを伺い知ることができます。
江戸時代には杵築藩主松平家累代安産の祈願所でありました。
また八幡社には御座船が奉納されています。
杵築藩の御座船を建造した木野村亀太郎翁がその雛型として慶応年間に大帯八幡社に奉納したものです。
村の年中行事のひとつである大帯八幡社秋の大祭の、舟引き行事の引舟として平成元年まで使用されてきました。
なお、現在舟引行事に使用されている御神舟八幡丸は翁の子孫船大工木野村益由が平成2年に制作し奉納したものです。
(2023.3)