大分県大分市元町
有り(無料)
※岩屋寺石仏より200m
大分駅前3番~古国府循環「古国府」バス停(10分)下車 徒歩1分
大分元町石仏の西南約600m、龍ヶ鼻付近の崖にあります。大分元町石仏同様に凝灰岩質です。十七体の磨崖仏から構成され、中央にひときわ大きな如来坐像(推定)をはさんで、向かって右側には、右端の十一面観音菩薩立像など六像が並びます。向かって左側には、不動明王立像など合わせて十像が掘り出されています。いずれの像も彫像面がひどく傷んでいるため、像名がわからないものもありますが、大分元町石仏にならって考えると、中央の如来坐像を薬師如来とし、その左右に釈迦如来、阿弥陀如来の2組の三尊像を設置し、過去・現在・未来の3世信仰を表そうとした仏像配置であったと推測されます。
平安時代後期の作と言われており、当時の優れた仏教美術の技と仏教信仰の厚さを窺うことができます。