大分県宇佐市大字城井159-3
8台
宇佐ICより車で10分
掩体壕(えんたいごう)は、第2次世界大戦中、軍用機を敵の空襲から守るための格納庫として建設されたものです。宇佐市にはかつて宇佐海軍航空隊があり、学生・生徒を含む地元の人々の勤労奉仕で造られたといわれ、現在も10基が残っています。
柳ヶ浦地区を中心とした基地の規模は東西1.3km、南北1.4kmで、約184haありました。太平洋戦争末期には特別攻撃隊の基地となり、多くの若者が南の空に飛び立っていきました。
宇佐市では戦後50年の節目を「平和元年」とし、この負の遺産を平和のシンボルとして21世紀に伝えるため、城井(じょうい)地区にある掩体壕1基を史跡に指定し、周辺用地を含め史跡公園として整備しました。
この掩体壕の中には零戦のエンジン・プロペラが展示されており、北東側には鎮魂の記念碑があります。また、近くの旧滑走路跡の沿道にはモニュメントも建立されています。
(2021.3)