モデルコース Model Course

日豊海岸に残る戦争遺構を訪ねて 豊予要塞と佐伯海軍航空隊

佐賀関の「関」は、海の関門・関所に由来する海上交通の要衝であることを意味しています。
国防のために重要視され、要塞化された2つの半島と決して忘れてはならない戦争の惨劇を辿るルートです。

コース内容

1. 豊予要塞砲台跡

2. JX金属 関崎みらい海星館

3. 黒ヶ浜

4. あまべの郷 関あじ関さば館

5. 佐伯市平和祈念館やわらぎ

6. 丹賀砲台園地

コース日程

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1

豊予要塞砲台跡

豊予要塞(ほうよようさい)は、豊予海峡の防備のため設置された大日本帝国陸軍の二等要塞で、四国側の佐田岬地区、九州側の鶴見半島地区及び佐賀関(関崎・高島地区)の3つの地区に分かれていました。
各砲台を護る豊予要塞重砲兵連隊は、1941年(昭和16年)に佐賀関で編成されました。
豊予要塞の司令部は、関崎砲台から3.5㎞離れた場所(現在の佐賀関中学校)に官舎がつくられ、砲台は大正9年に豊後水道から侵入する敵艦を撃退する為に建設されました。
2基の砲台には45式15cmカノン砲が設置されていましたが、実戦に使用される事無く終戦を迎えています。
(2022.2)

2

JX金属 関崎みらい海星館

大分市佐賀関にある、海洋と天文の学びが得られる生涯学習施設で、2023年7月21日にリニューアルオープンしました。
海洋や太陽系について学べる展示、クイズコーナーなどが加わったほか、2階天体観測室に県内最大の天体望遠鏡(口径83cm)を設置。
夜の観察はもちろん、昼間の天体観察では太陽や条件が整えば一等星や金星なども観察ができます。
また、プラネタリウム(予約制)も新設し、ホームページからの予約により幼児向けや一般向けなど、複数の番組から選べます。

3

黒ヶ浜

大分市佐賀関の佐賀関半島先端部に位置する砂浜で、「日本の渚百選」に選ばれています。
蛇紋岩という黒い石によって、海岸が黒く見えることからこのように呼ばれています。
(2024.8)

4

あまべの郷 関あじ関さば館

1階では、「関さばの一夜干し」をはじめとする佐賀関の特産品から、地元の食材で作る「木佐上 安心とうふ」や「やぎアイス」等を販売しています。
2階レストランでは、関崎半島から鶴見半島までを一望でき、海を眺めながら新鮮な佐賀関の海の幸、山の幸を味わっていただけます。
「名物・関の海鮮丼」は旬の地魚ふんだんに使用した贅沢な丼です。
(2022.2)

5

佐伯市平和祈念館やわらぎ

昭和初期の佐伯市は佐伯海軍航空隊とともに歩んできました。戦争と佐伯の関わりを検証し、平和について考える施設です。佐伯海軍航空隊の概要を紹介したり、戦争体験者の証言や遺品展示、本当の平和について考えていただくコーナーなどがあります。
やわらぎの背後にそびえる長島山、正面の濃霞山には、多数のコンクリート地下壕や機銃台座跡などが残されています。いずれも日本の近代戦争の歴史を語り継ぐ貴重な遺産です。

6

丹賀砲台園地

昭和6年に4年の歳月をかけ構築され豊後水道一帯の守備要塞として重要な役割を果たした軍の要塞跡です。
当時は山頂に巡洋艦「伊吹」に搭載されていた30cm「カノン砲」が二門設置されており、昭和17年1月に実弾による試射が行われた際に、最後の一発が砲口内で暴発し多数の死傷者を出す大惨事となりました。
施設の入口にある「忠魂の碑」は、生存した兵達が遺品を集めてここに埋め建立したもので、石碑の裏側には亡くなられた16名の氏名が刻み込まれており、石碑の前部には当時の実弾が飾られています。
現在では施設内も整備され、砲台へと上がる170段ほどの御影石の階段の横には斜坑リフトもあり、観光地として蘇っています。
「おおいた麦焼酎 二階堂」のCMにも登場しました。

ルートマップ

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